ご挨拶



「ネギって買える?」
「野菜セット届けて欲しいわ。」
「味噌を作りたいから大豆ある?」
「小麦があったらパン焼くで。」などなど。

小さな農家に色んな声が届きます。
そんな声から始まったインターネット販売。

『少しずつでも対応しよう!』『みんなの声に応えたい!』
夫婦二人ですが、みんなのココロを満たせる農家になりたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。




葉ネギの品種



京都亀岡で作るネギの品種選びで大いに迷いました。

京都伝統野菜の『九条太と浅黄九条』誰しも京都で作るならこの品種かなと思いますが、とても作り手泣かせな品種なのです。葉が柔らかいため風に弱く葉折れし、成長すると葉が膨らみ葉割れするのです。それでも、なぜ?この品種を選ぶのか。

決め手は、『香り』でした。
他の葉ネギには無い九条ネギの特徴は『香り』なんです。とてもいい香りで、作業しているとフワッと漂います。




種をとる



購入種もありますが、自家採種が認められているものは自分で種をとります。
黄大豆や黒大豆、生姜やじゃが芋、そして九条ネギ。

温暖化や豪雨など近年、環境変化の大きさに対応できない種が増えてきています。
そんな変化を種に記憶させるのが採種だと思っています。地元亀岡の気候の変化を種に記憶させていきたいと思います。




育土



月には粘土がなく火星には腐植がないそうです。この地球だけに粘土と腐植が存在し土を形成しています。この奇跡的な土のバランスを整えて育てていくことが私の重要な仕事なのです。それを育土と呼んでいます。

この育土に必要なものが草と虫と菌です。草は育てた野菜の残渣もありますが、積極的にイネ科の緑肥やマメ科の黄大豆、黒大豆を育てます。イネ科には土の粘土からミネラルを引き出す力がありマメ科には空気中の窒素を固定する力があります。

育てれば育てるほど土は栄養が増し肥沃になります。その草を分解し腐植をつくるのが虫と菌の力です。この虫と菌の活性化を堆肥や微生物の供給によって進めます。
土のなかでぬか床のような発酵をすすめるのです。